Excelのバージョンが分からなくて困っていませんか?
「自分が使っているExcelのバージョンは何だろう?」と疑問に思ったことはありませんか。会社でマクロ付きファイルを共有するとき、新しい関数が使えないとき、サポート期限が気になるとき――Excelのバージョンを正確に知ることは非常に重要です。
この記事では、Excelのバージョン確認方法をWindows・Mac・Web版それぞれで解説します。さらに歴代バージョンの一覧表、サポート期限、バージョンごとの主な違い、よくあるトラブルの対処法まで徹底的にまとめました。この記事を読めば、Excelのバージョンに関する疑問がすべて解消できます。
Excelのバージョンを確認する方法【Windows編】
Windows版Excelでバージョンを確認する方法はとても簡単です。操作手順を3つのパターンに分けてご紹介します。
方法1:「ファイル」メニューから確認する(最も一般的)
もっとも基本的な確認方法です。以下の手順で操作してください。
- Excelを起動し、任意のブックを開きます
- 画面左上の「ファイル」タブをクリックします
- 左側メニューの一番下にある「アカウント」をクリックします
- 右側に表示される「Excelのバージョン情報」欄を確認します
ここに「Microsoft Excel for Microsoft 365」や「Microsoft Excel 2021」などと表示されます。さらに詳細なビルド番号を知りたい場合は、「Excelのバージョン情報」ボタンをクリックしてください。バージョン番号(例:2409)やビルド番号(例:16.0.18025.20104)が表示されます。
方法2:「ヘルプ」メニューから確認する
Excel 2010以前のバージョンでは、「ファイル」タブの中に「アカウント」が表示されない場合があります。その場合は以下の手順を試してください。
- メニューバーの「ヘルプ」をクリックします
- 「Microsoft Office Excelのバージョン情報」を選択します
- ダイアログボックスにバージョン情報が表示されます
Excel 2007の場合は、左上のOfficeボタン(丸いボタン)をクリックし、「Excelのオプション」から「リソース」を選ぶとバージョンが確認できます。
方法3:コマンドで確認する(上級者向け)
Excelを起動せずにバージョンを確認する方法もあります。IT管理者や複数台のPCを管理する方に便利な方法です。
- Windowsキー+Rで「ファイル名を指定して実行」を開きます
- 「winver」と入力してEnterキーを押すとWindows自体のバージョンが確認できます
- Officeのバージョンを確認するには、コマンドプロンプトで以下を実行します
具体的には、以下のレジストリパスを確認する方法があります。
HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREMicrosoftOffice以下のフォルダ名(16.0、15.0など)がOfficeのバージョンに対応しています。16.0はOffice 2016以降、15.0はOffice 2013です。
Excelのバージョンを確認する方法【Mac・Web・モバイル編】
Mac版Excelのバージョン確認方法
Mac版Excelを使っている方は、次の手順で確認できます。
- Excelを起動します
- 画面上部のメニューバーで「Excel」をクリックします
- 「Microsoft Excelについて」を選択します
- 表示されるダイアログにバージョン番号が記載されています
Mac版ではWindows版と異なる独自のバージョン番号体系が使われています。例えば「バージョン16.89」のように表示されます。Microsoft 365サブスクリプションを利用している場合は、常に最新バージョンに更新されます。
Excel Online(Web版)のバージョン確認方法
Web版のExcelは、ブラウザ上で動作するためバージョンの概念が異なります。常に最新の状態が適用されるため、基本的にバージョンを気にする必要はありません。
ただし、どうしても確認したい場合は以下の手順を試してください。
- Excel Onlineを開いた状態で「ファイル」をクリックします
- 「ヘルプ」を選択します
- 「バージョン情報」に使用中のビルド情報が表示されます
モバイル版(iPhone・Android)のバージョン確認方法
スマートフォンやタブレットでExcelを使っている場合の確認方法です。
- Excelアプリを起動します
- 右上のアカウントアイコンをタップします
- 「設定」または「情報」をタップします
- アプリのバージョン番号が表示されます
モバイル版はApp StoreやGoogle Play Storeで常に最新版に更新することをおすすめします。古いバージョンではファイルの互換性問題が起きやすくなります。
Excel歴代バージョン一覧と特徴【完全版】
Excelは1985年にMac向けとして登場し、40年近い歴史を持つ表計算ソフトです。ここではWindows版を中心に、歴代のバージョンを一覧でまとめます。
| バージョン名 | リリース年 | 内部バージョン | 主な特徴 | サポート状況 |
|---|---|---|---|---|
| Excel 2.0 | 1987年 | 2.0 | Windows初のExcel | 終了 |
| Excel 3.0 | 1990年 | 3.0 | ツールバー導入 | 終了 |
| Excel 4.0 | 1992年 | 4.0 | マクロシート対応 | 終了 |
| Excel 5.0 | 1993年 | 5.0 | VBA初搭載 | 終了 |
| Excel 95 | 1995年 | 7.0 | 32ビット対応 | 終了 |
| Excel 97 | 1997年 | 8.0 | .xls形式の標準化 | 終了 |
| Excel 2000 | 1999年 | 9.0 | HTML保存対応 | 終了 |
| Excel 2002(XP) | 2001年 | 10.0 | 作業ウィンドウ導入 | 終了 |
| Excel 2003 | 2003年 | 11.0 | XML対応強化 | 終了 |
| Excel 2007 | 2007年 | 12.0 | リボンUI・.xlsx形式 | 終了 |
| Excel 2010 | 2010年 | 14.0 | スパークライン・64ビット対応 | 終了 |
| Excel 2013 | 2013年 | 15.0 | フラッシュフィル・推奨グラフ | 終了 |
| Excel 2016 | 2015年 | 16.0 | 共同編集・新グラフ追加 | 終了 |
| Excel 2019 | 2018年 | 16.0 | 新関数・漏斗グラフ | 2025年10月終了 |
| Excel 2021 | 2021年 | 16.0 | XLOOKUP・動的配列関数 | 2026年10月終了 |
| Excel 2024 | 2024年 | 16.0 | Excel 2021の後継・買い切り版 | サポート中 |
| Microsoft 365版 | 常時更新 | 16.0 | 最新機能を常時利用可能 | サポート中 |
注目すべきポイントは、Excel 2016以降は内部バージョンがすべて「16.0」になっていることです。そのため、ビルド番号まで確認しないと正確なバージョンの区別ができません。
Excelバージョンごとの主な違いと進化ポイント
Excelのバージョンアップでは、単なる見た目の変更だけでなく、業務効率を大きく改善する機能が追加されてきました。ここでは特に影響の大きかった変化をピックアップして解説します。
Excel 2007:最大の転換点「リボンUI」と「.xlsx」形式
Excel 2007はExcel史上最大の変革と言えるバージョンです。メニューバーからリボンUIへの変更により、操作方法が大きく変わりました。また、ファイル形式が従来の.xlsから.xlsxに変更されました。
この変更により、最大行数が65,536行から1,048,576行(約100万行)に、最大列数が256列から16,384列に拡大されました。大量データを扱う業務では画期的な改善でした。
Excel 2013:フラッシュフィルの登場
Excel 2013で追加されたフラッシュフィルは、データのパターンを自動認識して一括入力してくれる機能です。例えば「山田太郎」から「山田」だけを抽出するような作業が、関数を使わずにワンクリックで実現できるようになりました。
Excel 2016:共同編集とPower Query統合
Excel 2016ではリアルタイム共同編集が導入されました。OneDriveやSharePointに保存したファイルを複数人が同時に編集できるようになり、ビジネスの現場で大きな効率化が実現しました。
また、それまでアドインだったPower Queryが標準搭載され、外部データの取得と加工が格段に楽になりました。
Excel 2021 / Microsoft 365:XLOOKUP・動的配列関数
近年で最も大きなインパクトを持つのが、XLOOKUP関数と動的配列関数(FILTER、SORT、UNIQUE、SORTBYなど)の追加です。
XLOOKUPはVLOOKUPの弱点をすべて解消した次世代の検索関数です。左方向への検索や複数条件の指定が簡単にできます。動的配列関数を使えば、従来は複雑な数式やVBAが必要だった処理がシンプルな一つの関数で完結します。
これらの関数はExcel 2019以前のバージョンでは使用できないため、ファイルを共有する相手のバージョンを事前に確認することが重要です。
Microsoft 365版Excel:AIアシスタント「Copilot」
2024年現在、Microsoft 365版ExcelではCopilot(コパイロット)というAIアシスタントが利用可能です。自然言語で指示するだけでデータ分析やグラフ作成を自動で行ってくれます。
Copilotは買い切り版のExcel 2021やExcel 2024では利用できません。AIを活用した業務効率化を目指すなら、Microsoft 365のサブスクリプションが必要です。
Excelのサポート期限とアップグレードの判断基準
Excelを安全に使い続けるためには、サポート期限の把握が欠かせません。サポートが終了したバージョンを使い続けると、セキュリティリスクが高まります。
各バージョンのサポート期限一覧
| バージョン | メインストリームサポート終了 | 延長サポート終了 |
|---|---|---|
| Excel 2013 | 2018年4月10日 | 2023年4月11日 |
| Excel 2016 | 2020年10月13日 | 2025年10月14日 |
| Excel 2019 | 2023年10月10日 | 2025年10月14日 |
| Excel 2021 | 2026年10月13日 | 2026年10月13日 |
| Excel 2024 | 2029年10月9日 | 2029年10月9日 |
| Microsoft 365 | 常時サポート | 常時サポート |
Excel 2016とExcel 2019は2025年10月にサポート終了を迎えます。現在これらのバージョンを使っている方は、早めのアップグレード計画を立てることをおすすめします。
アップグレードすべきかの判断基準
以下の条件に一つでも該当する場合は、アップグレードを検討してください。
- サポート終了日まで1年を切っている
- XLOOKUP・FILTER関数など新しい関数を使いたい
- 共同編集やクラウド保存を頻繁に利用する
- 取引先からの.xlsxファイルで互換性の問題が起きている
- マクロやVBAでエラーが頻発している
- セキュリティポリシーで最新版が求められている
買い切り版とMicrosoft 365、どちらを選ぶべきか
「買い切り版(Excel 2024)」と「サブスクリプション版(Microsoft 365)」の選択で迷う方は多いです。それぞれの特徴を比較します。
| 比較項目 | Excel 2024(買い切り) | Microsoft 365(月額/年額) |
|---|---|---|
| 価格 | 約40,000円前後(一括) | 年額約13,000円〜 |
| 機能更新 | 購入時点の機能のみ | 常に最新機能を利用可能 |
| クラウド連携 | 基本的な機能のみ | OneDrive 1TB付き |
| Copilot(AI) | 利用不可 | 追加プランで利用可能 |
| サポート期間 | 約5年 | 契約期間中は常時 |
| インストール台数 | PC1台のみ | 5台まで |
コストだけで見ると、3年以上使うなら買い切り版のほうが安くなります。一方で、常に最新機能が必要な方や複数台で使いたい方にはMicrosoft 365がおすすめです。
Excelバージョンの違いによるトラブルと対処法
異なるバージョンのExcelを使う人同士でファイルを共有すると、さまざまなトラブルが起こります。ここでは代表的な問題と解決策をまとめます。
トラブル1:新しい関数がエラーになる
XLOOKUP、FILTER、SORT、UNIQUEなどの動的配列関数は、Excel 2019以前のバージョンでは「#NAME?」エラーになります。
対処法:ファイルを共有する相手のバージョンを確認し、古いバージョンの場合はVLOOKUPやINDEX+MATCH関数など、互換性のある関数で代替してください。また、関数の互換性一覧表を作成しておくと便利です。
トラブル2:レイアウトが崩れる
異なるバージョン間でファイルを開くと、グラフのデザインやフォントの表示が変わることがあります。特にExcel 2007以前と2010以降では大きな違いがあります。
対処法:PDF形式でもあわせて保存しておくと、レイアウトが崩れる心配がありません。また、環境依存フォントの使用を避け、游ゴシックやメイリオなどの標準フォントを使うことをおすすめします。
トラブル3:マクロが動かない
VBAマクロは、バージョンごとにオブジェクトモデルの仕様が微妙に異なります。特にExcel 2016の64ビット版では、32ビット版用に書かれたマクロが動作しないことがあります。
対処法:VBAコードの冒頭にバージョン判定処理を入れ、Application.Versionプロパティで分岐させる方法が有効です。また、API宣言で「PtrSafe」キーワードを使うことで64ビット対応にできます。
トラブル4:.xlsと.xlsxの互換性問題
Excel 2003以前の.xls形式のファイルは、最新のExcelでも開くことはできます。しかし「互換モード」での動作となり、一部の新機能が制限されます。
対処法:「名前を付けて保存」から.xlsx形式で再保存してください。ただし、マクロが含まれている場合は.xlsm形式で保存する必要があります。
トラブル5:ファイルが開けない・破損する
古いバージョンのExcelで作成されたファイルが破損して開けないケースがあります。
対処法:Excelの「開いて修復」機能を使ってください。「ファイル」→「開く」でファイルを選択し、「開く」ボタンの横にあるドロップダウンから「開いて修復」を選択します。
知っておくと便利なExcelバージョン関連の豆知識
バージョン番号「13」が存在しない理由
Excelの内部バージョンは12.0(Excel 2007)の次が14.0(Excel 2010)になっています。バージョン13は欠番です。これは西洋文化における「13は不吉な数字」という考え方が影響しているとされています。Office全体でも同様にバージョン13は使われていません。
Excel 95とExcel 5.0が同時期に存在していた
Excel 95はWindows 95向けの32ビット版でしたが、同時期にWindows 3.1向けのExcel 5.0も販売されていました。この時期が16ビットから32ビットへの移行期であり、企業のIT部門にとっては大きな課題でした。
バージョン確認が必要になる具体的なシーン
実務でExcelのバージョン確認が必要になるのは、主に以下のような場面です。
- 社内のIT資産管理台帳を更新するとき
- 外部にファイルを送付する前の互換性チェック
- 新しいアドインやテンプレートの導入前
- Office製品のライセンス更新・購入の検討時
- Excel関連の技術書やオンライン講座を選ぶとき
- ヘルプデスクに問い合わせる際の情報提供
2024年最新:Excelの今後の展望
Excelは40年近い歴史の中で進化を続けてきましたが、今後さらに大きな変革が予想されています。
AI統合の加速
Microsoft 365版Excelでは、CopilotによるAI機能が急速に拡充されています。数式の自動生成、データ傾向の分析、ピボットテーブルの自動作成など、これまで専門知識が必要だった作業がAIで簡単に行えるようになります。
Python in Excelの正式化
2024年にかけて、Excel内でPythonコードを直接実行できる機能が正式に展開されています。これにより、Excelの表計算能力とPythonの高度な分析機能を一つのワークシート上で組み合わせることが可能になりました。データサイエンスの民主化が進むと期待されています。
クラウドファーストへの移行
Microsoftは明らかにクラウドベースのMicrosoft 365を推進しています。買い切り版はリリースされるものの、最新機能の優先提供はMicrosoft 365が先行します。今後はExcel Onlineの機能も大幅に強化されると予想されます。
まとめ:Excelバージョンを正しく把握して業務効率を上げよう
この記事で解説したポイントを整理します。
- バージョン確認は「ファイル」→「アカウント」から簡単にできる
- Mac版は「Excel」メニュー→「Microsoft Excelについて」で確認
- Excel 2016以降は内部バージョンがすべて16.0なのでビルド番号の確認が重要
- Excel 2016・2019は2025年10月にサポート終了するためアップグレードを検討すべき
- XLOOKUP・動的配列関数はExcel 2021以降またはMicrosoft 365でのみ使用可能
- ファイル共有時はバージョン差異によるトラブルに注意が必要
- 最新機能やAI機能を使いたい場合はMicrosoft 365が最適
- 今後はPython統合やCopilotなどAI連携が加速する
Excelのバージョンを正確に把握することは、業務のトラブル防止とスムーズなファイル共有の第一歩です。この記事を参考に、まずはご自身のExcelバージョンを確認してみてください。
よくある質問(FAQ)
自分のExcelのバージョンを確認する最も簡単な方法は?
Excelを開き、「ファイル」タブ→「アカウント」をクリックすると、右側に「Excelのバージョン情報」が表示されます。詳細なビルド番号を確認したい場合は「Excelのバージョン情報」ボタンをクリックしてください。
Excel 2019とExcel 2021の違いは何ですか?
最大の違いは利用できる関数です。Excel 2021ではXLOOKUP、FILTER、SORT、UNIQUEなどの動的配列関数が使えますが、Excel 2019ではこれらの関数は利用できません。また、サポート終了日も異なり、Excel 2019は2025年10月、Excel 2021は2026年10月にサポートが終了します。
Excel 2016のサポートはいつ終了しますか?
Excel 2016の延長サポートは2025年10月14日に終了します。サポート終了後はセキュリティ更新プログラムが提供されなくなるため、Excel 2024やMicrosoft 365へのアップグレードを強くおすすめします。
Excel Onlineのバージョンはどうやって確認しますか?
Excel Online(Web版)は常に最新版が自動適用されるため、基本的にバージョンを確認する必要はありません。確認したい場合は「ファイル」→「ヘルプ」→「バージョン情報」で現在のビルド情報を見ることができます。
古いバージョンのExcelで新しい関数を使ったファイルを開くとどうなりますか?
XLOOKUP、FILTER、SORTなどの動的配列関数が含まれるファイルを古いバージョンで開くと、該当セルに「#NAME?」エラーが表示されます。ファイルを共有する際は相手のバージョンを確認し、必要に応じてVLOOKUPやINDEX+MATCHなど互換性のある関数で代替することをおすすめします。
Microsoft 365と買い切り版Excel、どちらがお得ですか?
コスト面だけで見ると、3年以上同じバージョンを使い続けるなら買い切り版(Excel 2024で約40,000円)が割安になります。ただし、Microsoft 365(年額約13,000円〜)は常に最新機能が利用可能で、OneDrive 1TBやCopilot(AI機能)も使えるため、機能面では圧倒的に有利です。用途と予算に応じて選択してください。
Excelのバージョンを確認する必要があるのはどんなときですか?
主に以下の場面でバージョン確認が必要です。(1)他の人とファイルを共有する前の互換性チェック、(2)新しい関数やアドインが使えるか確認したいとき、(3)サポート期限の確認、(4)IT資産管理やライセンス更新の際、(5)ヘルプデスクに問い合わせるとき、などです。

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