Wordで日付を自動入力したい!よくある悩みと本記事の解決策
「Wordで日付を毎回手入力するのが面倒…」「印刷するたびに今日の日付に自動で更新してほしい」「逆に、作成日は固定したまま変わらないようにしたい」——こうした悩みを抱えている方は非常に多いです。
ビジネス文書、報告書、契約書、議事録など、日付は必ずと言っていいほど登場する要素です。しかし、Wordの日付自動入力にはいくつかの方法があり、それぞれ挙動が異なります。目的を間違えると「開くたびに日付が変わってしまった」「更新されるはずが固定されていた」といったトラブルに直面します。
本記事では、Wordで日付を自動入力するすべての方法を網羅し、用途別の使い分け・書式のカスタマイズ・トラブル対処法まで徹底的に解説します。初心者から中級者まで、この記事を読めばWord日付自動の悩みは完全に解消できます。
Wordで日付を自動入力する5つの方法を一覧比較
Wordで日付を自動的に挿入する方法は、大きく分けて5つあります。まずは全体像を把握しましょう。
| 方法 | 自動更新 | 難易度 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 「日付と時刻」ダイアログ | 選択可能 | ★☆☆ | 一般文書全般 |
| フィールドコード手動入力 | あり | ★★☆ | 書式の細かい制御 |
| ヘッダー・フッターに挿入 | あり | ★☆☆ | 報告書・資料の全ページ表示 |
| テンプレート+フィールド | あり | ★★☆ | 定型文書の量産 |
| VBAマクロ活用 | あり(高機能) | ★★★ | 業務自動化・一括処理 |
それぞれの方法にはメリット・デメリットがあります。次のセクションから、各方法を具体的な操作手順付きで解説していきます。
【基本】「日付と時刻」機能で日付を自動挿入する手順
最も基本的で、初心者にもおすすめの方法が「日付と時刻」ダイアログを使うやり方です。Word 2016、2019、2021、Microsoft 365のいずれでも同じ操作で利用できます。
操作手順(ステップバイステップ)
- 日付を挿入したい位置にカーソルを置きます
- リボンの「挿入」タブをクリックします
- 「テキスト」グループにある「日付と時刻」をクリックします
- 「日付と時刻」ダイアログボックスが表示されます
- 「言語の選択」で「日本語」を選択します
- 好みの日付書式を一覧から選びます(例:2024年1月15日、2024/01/15 など)
- 「カレンダーの種類」で和暦・西暦を切り替えられます
- 「自動的に更新する」にチェックを入れます
- 「OK」をクリックして完了です
この操作だけで、文書を開くたび・印刷するたびに今日の日付へ自動更新されるフィールドが挿入されます。
「自動的に更新する」チェックの重要性
ここで最も重要なのが、手順8の「自動的に更新する」チェックボックスです。このチェックの有無で挙動がまったく異なります。
- チェックあり:フィールドコードとして挿入され、文書を開くたびに現在の日付に更新されます
- チェックなし:単なるテキストとして挿入され、入力時の日付が固定されます
契約書の作成日など「変わってはいけない日付」にはチェックを外し、報告書の印刷日など「常に最新であるべき日付」にはチェックを入れるのが鉄則です。
挿入された日付がグレーになる理由
自動更新をオンにして挿入した日付をクリックすると、背景がグレーに変わることがあります。これはフィールドコードが挿入されている証拠です。通常のテキストではなく、Wordが自動的に値を計算・更新する特殊なコードであることを示しています。このグレー表示は印刷には影響しませんのでご安心ください。
【応用】フィールドコードを使って日付書式を自在にカスタマイズ
「日付と時刻」ダイアログで選べる書式は限られています。もっと自由に日付の表示形式をカスタマイズしたい場合は、フィールドコードを直接入力する方法が便利です。
フィールドコードの基本構文
Wordの日付フィールドには主に以下の3種類があります。
| フィールド名 | 意味 | 更新タイミング |
|---|---|---|
| DATE | 現在の日付 | 文書を開いた時・印刷時・手動更新時 |
| TIME | 現在の日時 | DATEと同様 |
| CREATEDATE | 文書の作成日 | 更新されない(作成日固定) |
| SAVEDATE | 最終保存日 | 保存するたびに更新 |
| PRINTDATE | 最終印刷日 | 印刷するたびに更新 |
フィールドコードの挿入方法
- 日付を入れたい位置にカーソルを置きます
- Ctrl + F9 キーを押します(Mac は Command + F9)
- グレーの波括弧{ }が表示されます
- 波括弧の中に、たとえば DATE @ “yyyy年M月d日(dddd)” と入力します
- F9キーを押してフィールドを更新します
すると「2024年7月3日(水曜日)」のように表示されます。
書式スイッチ一覧(よく使うパターン)
フィールドコードの「@」の後ろに指定する書式文字列を「書式スイッチ」と呼びます。以下が代表的なパターンです。
| 書式スイッチ | 表示例 |
|---|---|
| “yyyy/MM/dd” | 2024/07/03 |
| “yyyy年M月d日” | 2024年7月3日 |
| “yyyy.MM.dd” | 2024.07.03 |
| “ggge年M月d日” | 令和6年7月3日 |
| “M/d/yyyy” | 7/3/2024 |
| “dddd, MMMM d, yyyy” | Wednesday, July 3, 2024 |
| “yyyy年M月d日 HH:mm” | 2024年7月3日 14:30 |
和暦表示を実現する「ggg」は非常に便利です。「ggg」は「令和」、「gg」は「令」、「g」は「R」と表示されます。公文書や社内文書で和暦が求められる場面で重宝します。
フィールドコードの表示・非表示を切り替える方法
フィールドコードそのものを確認したい場合は、Alt + F9(Mac は Option + F9)を押します。もう一度押すと結果表示に戻ります。特定のフィールドだけ切り替えたい場合は、そのフィールドを右クリックして「フィールドコードの表示/非表示」を選択してください。
ヘッダー・フッターに日付を自動表示する方法
報告書やマニュアルなど、すべてのページに日付を表示したい場合は、ヘッダーまたはフッターに日付フィールドを挿入する方法が最適です。
ヘッダーへの挿入手順
- リボンの「挿入」タブ→「ヘッダー」→「ヘッダーの編集」をクリックします
- ヘッダー編集モードに切り替わります
- 「ヘッダーとフッター」タブの「日付と時刻」をクリックします
- 書式を選び、「自動的に更新する」にチェックを入れます
- 「OK」をクリックします
- ヘッダー編集モードを閉じます(本文をダブルクリック、またはEscキー)
フッターに入れたい場合も同様の手順です。「ヘッダー」の代わりに「フッター」を選択するだけで操作は変わりません。
ページ番号と日付を同時に表示するテクニック
フッターにページ番号と日付を両方入れたい場合は、タブ機能を使って左右に配置するのがおすすめです。
- フッター編集モードに入ります
- 左端に日付フィールドを挿入します
- Tabキーを押して中央揃えタブへ移動します
- もう一度Tabキーを押して右揃えタブへ移動します
- 「ページ番号」を挿入します
これで「左に日付、右にページ番号」という見栄えのよいフッターが完成します。
セクション区切りで日付の表示を制御する
表紙には日付を表示せず、2ページ目以降だけに日付を入れたい場合は、「先頭ページのみ別指定」にチェックを入れます。「ヘッダーとフッター」タブのオプションから設定できます。さらに細かく制御したい場合は、セクション区切りを使ってページごとに異なるヘッダー・フッターを設定することも可能です。
文書の作成日・保存日・印刷日を自動表示する方法
ビジネス文書では「この文書はいつ作成されたのか」「最後に保存したのはいつか」「いつ印刷したのか」を記録しておきたい場面が頻繁にあります。Wordのフィールドコードを使えば、これらの日付もすべて自動表示できます。
CREATEDATE:作成日を固定表示
CREATEDATEは、その文書が最初に作成された日付を表示するフィールドです。文書のプロパティに記録された作成日時を参照するため、編集や保存を繰り返しても値は変わりません。
挿入方法は、Ctrl + F9 で波括弧を出し、CREATEDATE @ “yyyy年M月d日” と入力してF9で更新するだけです。契約書の「作成日」欄など、変更されてはならない日付に最適です。
SAVEDATE:最終保存日を自動更新
SAVEDATEは、文書を上書き保存するたびに自動的に日時が更新されます。文書の改訂管理に便利で、「最終更新日:〇〇年〇月〇日」といった表記に使えます。
マニュアルや社内規程など、定期的に改訂する文書に設定しておけば、保存するだけで更新日が自動反映されるため、更新漏れを防げます。
PRINTDATE:印刷日を自動記録
PRINTDATEは、最後に印刷を実行した日付が表示されます。「この資料は〇月〇日に印刷されたものです」という注記をフッターに入れておくと、古い印刷物と最新版を区別するのに役立ちます。
3つのフィールドを組み合わせた実践例
たとえば、社内報告書のフッターに以下のように3つのフィールドを並べると、文書管理が格段に楽になります。
表示例:「作成日:2024年4月1日 / 最終更新:2024年7月3日 / 印刷日:2024年7月5日」
このように複数のフィールドを組み合わせることで、1つの文書に対して作成・更新・印刷の履歴をすべて自動管理できます。手動で日付を書き換える手間がなくなるため、記載ミスの防止と業務効率化の両方を実現できます。
VBAマクロで日付の自動入力をさらに効率化する方法
定型文書を大量に作成する業務では、VBA(Visual Basic for Applications)を使った自動化がさらに強力です。プログラミング経験がなくても、以下のコードをコピー&ペーストするだけで使えます。
文書を開いたときに今日の日付を自動入力するマクロ
以下のVBAコードは、文書内のブックマーク「DateField」の位置に今日の日付を自動入力するものです。
Sub AutoOpen()
If ActiveDocument.Bookmarks.Exists(“DateField”) Then
ActiveDocument.Bookmarks(“DateField”).Range.Text = Format(Date, “yyyy年m月d日”)
End If
End Sub
マクロの設定手順
- Wordで文書を開き、日付を入れたい位置にブックマーク「DateField」を設定します(挿入タブ → ブックマーク)
- Alt + F11 でVBAエディタを開きます
- 左側の「ThisDocument」をダブルクリックします
- 上記のコードを貼り付けます
- ファイルを「.docm」形式(マクロ有効文書)で保存します
- 次回ファイルを開くと、ブックマーク位置に今日の日付が自動入力されます
書式を変更するだけで応用できるパターン
Format関数の書式部分を変えるだけで、さまざまな日付形式に対応できます。
| Format関数の指定 | 表示結果 |
|---|---|
| Format(Date, “yyyy/mm/dd”) | 2024/07/03 |
| Format(Date, “yyyy年m月d日”) | 2024年7月3日 |
| Format(Date, “ggge年m月d日”) | 令和6年7月3日 |
| Format(Now, “yyyy年m月d日 hh:nn”) | 2024年7月3日 14:30 |
VBAマクロは強力ですが、セキュリティ設定でマクロがブロックされる環境もあります。社内のIT部門に確認してから導入するのがおすすめです。
よくあるトラブルと解決法|日付が更新されない・表示がおかしい
Word日付自動に関するトラブルは、原因を知っていれば簡単に解決できます。ここでは問い合わせの多いトラブルをまとめました。
トラブル1:日付が自動更新されない
原因:挿入時に「自動的に更新する」にチェックを入れていなかった可能性があります。
解決法:日付部分を選択して削除し、再度「挿入」→「日付と時刻」から「自動的に更新する」にチェックを入れて挿入し直してください。または、既存のフィールドを右クリック→「フィールドの編集」から変更することも可能です。
トラブル2:日付が勝手に変わってしまう
原因:自動更新がオンのフィールドを使っているため、開くたびに当日の日付に変わっています。
解決法:日付を固定したい場合は、フィールドを選択した状態でCtrl + Shift + F9を押します。これでフィールドが解除され、現在表示されている日付がテキストとして固定されます。この操作は元に戻せないため、事前にバックアップを取ることをおすすめします。
トラブル3:和暦が正しく表示されない
原因:カレンダーの種類が「西暦」になっている、またはWindowsの地域設定が影響している場合があります。
解決法:「日付と時刻」ダイアログで「カレンダーの種類」を「和暦」に変更してください。フィールドコードの場合は「@ “ggge年M月d日”」の書式スイッチが正しいか確認してください。
トラブル4:フィールドコードがそのまま表示される
原因:フィールドコードの表示モードになっています。
解決法:Alt + F9を押して結果表示モードに切り替えてください。印刷プレビューで確認すると、正しい日付が表示されていることが多いです。
トラブル5:PDF変換すると日付が更新されない
原因:PDF変換時にフィールドが更新されていない場合があります。
解決法:PDF変換前にCtrl + A(全選択)→ F9(フィールド更新)を実行してから変換してください。これですべてのフィールドが最新の値に更新されます。
実務で役立つ!日付自動入力の活用シーン別ベストプラクティス
ここまで紹介した技法を、実際の業務シーンにどう当てはめるかを具体的に解説します。
シーン1:社内の議事録テンプレート
議事録は会議のたびに作成するため、テンプレート化が効果的です。テンプレートファイル(.dotx)にDATEフィールドを設定しておけば、新しい議事録を作るたびに当日の日付が自動入力されます。さらに、フィールドを挿入した直後にCtrl + Shift + F9でテキスト化する運用にすれば、作成日が固定されて後から開いても変わりません。
シーン2:契約書の日付管理
契約書では日付の正確性が法的に重要です。CREATEDATEフィールドで作成日を自動記録しつつ、締結日は手入力で確定するのが安全な運用です。間違っても自動更新フィールドを契約締結日に使わないようにしましょう。
シーン3:月次報告書の自動化
月次報告書のフッターに「報告月:〇年〇月」と表示したい場合、DATE @ “yyyy年M月度”というフィールドコードが便利です。「度」の文字を書式スイッチの中に含めることで、「2024年7月度」のように表示できます。
シーン4:差し込み印刷との組み合わせ
Wordの差し込み印刷機能と日付フィールドを組み合わせると、大量の文書に一括で日付を入れることができます。たとえば、顧客向けの案内状をExcelのリストから差し込み印刷する際、本文中にDATEフィールドを置いておけば、印刷時の日付が自動的に反映されます。
シーン5:英語文書での日付書式
海外向けの文書では日付書式に注意が必要です。アメリカ式は「MM/DD/YYYY」、イギリス式は「DD/MM/YYYY」、国際標準は「YYYY-MM-DD」です。フィールドコードの書式スイッチでDATE @ “MMMM d, yyyy”と指定すれば「July 3, 2024」のように表示でき、英文レターにそのまま使えます。
まとめ:Word日付自動入力を使いこなすポイント
本記事で解説した内容を整理します。以下のポイントを押さえれば、Wordの日付自動入力で迷うことはなくなります。
- 基本操作は「挿入」→「日付と時刻」で、「自動的に更新する」のチェック有無がカギ
- 書式をカスタマイズしたいときはフィールドコード(@ スイッチ)を直接編集する
- 和暦表示にはカレンダー種類の変更、またはフィールドコードの「ggg」を使用する
- ヘッダー・フッターに日付を入れると全ページに自動表示できる
- CREATEDATE / SAVEDATE / PRINTDATEを使い分ければ文書管理が自動化される
- 日付を固定したいときは Ctrl + Shift + F9 でフィールドを解除する
- PDF変換前には Ctrl + A → F9 でフィールドを更新しておく
- VBAマクロを使えば、文書を開くだけで日付を自動入力する仕組みが作れる
日付の自動入力は小さな機能に見えますが、積み重なると大きな業務効率化につながります。ぜひ本記事の内容を活用して、日々の文書作成を快適にしてください。
よくある質問(FAQ)
Wordで今日の日付を自動入力するにはどうすればいいですか?
「挿入」タブ→「日付と時刻」をクリックし、好みの書式を選んで「自動的に更新する」にチェックを入れてOKを押します。これで文書を開くたびに今日の日付が自動表示されます。
Wordで挿入した日付が勝手に変わるのを防ぐ方法は?
日付フィールドを選択した状態でCtrl + Shift + F9を押すと、フィールドが解除されてテキストに変換されます。これにより日付が固定され、以後変更されなくなります。
Wordで和暦(令和)の日付を自動表示するには?
「日付と時刻」ダイアログでカレンダーの種類を「和暦」に変更するか、フィールドコードで「DATE @ “ggge年M月d日”」と指定します。「ggg」が「令和」に対応しています。
Wordの日付フィールドを手動で更新するにはどうすればいいですか?
更新したいフィールドをクリックして選択し、F9キーを押します。文書内のすべてのフィールドを一括更新したい場合は、Ctrl + Aで全選択してからF9を押してください。
WordでPDFに変換すると日付が更新されないのはなぜですか?
PDF変換時にフィールドの更新が行われないことがあります。変換前にCtrl + A(全選択)→ F9(フィールド更新)を実行してから保存・変換してください。
Wordのヘッダーに日付を入れると全ページに表示されますか?
はい、ヘッダーに挿入した日付はすべてのページに自動表示されます。表紙だけ非表示にしたい場合は「先頭ページのみ別指定」オプションにチェックを入れてください。
DATEフィールドとCREATEDATEフィールドの違いは何ですか?
DATEは文書を開くたびに現在の日付に更新されます。一方、CREATEDATEは文書が最初に作成された日付を表示し、その後変更されることはありません。用途に応じて使い分けてください。

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