スタッフノート
事件は会議室じゃない、職場で起きてるんだ!〜『踊る大捜査線』に学ぶ、組織で働くことの面白さと難しさ〜
いよいよ明日9/18(金)、待ちに待った『踊る大捜査線』の新作映画が公開されます!中学生の頃からあのテーマ曲を聞くたびに血湧き肉躍ってきた筋金入りのファンとして、今から興奮が抑えきれません。
本日は、就労支援の現場から”踊る”に絡めた「働くことの本質」について、超真面目に、かつ熱く語りたいと思います。
■ 上司が優秀なら、組織は案外悪くない
「組織の歯車」なんてネガティブな表現もありますが、私は「上司が優秀で環境が整っていれば、組織は個人の力を何倍にもできる最高の場所になる」と思っています。
和久さんの「正しいことをしたければ偉くなれ」という名言がありますが、これは就労支援における「環境要因の重要性」そのものです。障害のある方が働くうえで、ご本人の努力と同じくらい、現場に裁量を持つリーダーや管理職が「働きやすい環境」を整えることが重要になります。
障害特性を正しく理解し、能力を発揮できる業務の切り出しや配慮を行う。そして何より、上の人間が「責任は俺が取るから、現場は思い切りやれ!」という姿勢を見せること。室井さんのような優秀な上司が心理的安全性を担保することで、組織は劇的に前へ進み始めます。
■ 一生懸命を貫けば、必ず「仲間」は増えていく
一方で、働く現場では「組織」というルールの中で息苦しさを感じ、「どうして分かってくれないんだ」と壁にぶち当たる瞬間が必ずあります。青島刑事が上の理不尽な命令に何度もぶつかっていたように。
でも、そこで腐らずに、自分の持ち場で一生懸命に努める姿勢を貫くこと。 たとえ不器用でも、ひたむきに仕事に向き合うその熱意や誠実さは、絶対に誰かが見ています。最初は戸惑っていた職場の同僚たちも、その背中を見るうちに、気づけば一番の理解者(ナチュラルサポーター)に変わっていくのです。
青島刑事の熱意に巻き込まれて次第に仲間が増えていったように、ひたむきな姿勢が周囲の心を動かすというリアルな奇跡を、私たちは就労支援の現場で何度も目撃してきました。
■ 理想と現実の狭間で、考え続けること
ここまで熱く語ってきましたが、お分かりの通り、これはあくまで「理想」です。 現実は、映画のように鮮やかな大団円を迎えることばかりではありません。
組織の壁は想像以上に分厚く、理解のある「室井さん」のような上司がいつもいるとは限りません。理不尽な環境の中で、当事者の一生懸命さが空回りしてしまったり、企業側もどうしていいか分からず疲弊してしまったり。そんな「現実の難しさ」に、私たちは日々直面しています。
「現実は甘くない」——それは痛いほど分かっています。 けれど、だからといって「仕方ない」と諦めてしまえば、そこで終わってしまいます。
理想は理想としてしっかり掲げながら、目の前の泥臭い現実にどう立ち向かうか。どうすれば環境要因を少しでも良くできるか。どうすれば一生懸命な姿勢が正当に評価される職場を作れるか。 簡単に答えの出る問いではありませんが、私たち支援者は、その理想と現実のギャップを埋めるための方法を「ずっと考え続けなければならない」のだと思います。
■ 事件は会議室じゃない、現場(職場)で起きてるんだ!
支援のすり合わせなど、会議室での話し合いはもちろん大切です。しかし、本当のインクルージョンは会議室ではなく、日々の「現場(職場)」の泥臭いコミュニケーションの中で生まれます。
働く側も、雇う側も、そして伴走する私たちも、最初から完璧なわけではありません。お互いに歩み寄り、時にはぶつかりながら、同じ組織で汗を流す。 いつか、それぞれの現場で最高のチームができることを信じて、考え、もがき続ける。働くってやっぱり大変で、だからこそ面白い。
明日はスクリーンで、彼らの熱い生き様をこの目に焼き付けてきます。