代表インタビュー

株式会社RAMP 代表取締役 若松杏のインタビュー

「働くって楽しい」を
一人でも多くの人に。

若松 杏(わかまつ あん)

株式会社RAMP 代表取締役

IT特化型就労移行支援事業所「ランプ浜松」を運営。うつ病やADHDなど、さまざまな特性のある方の就職・転職支援をはじめ、休職中の方の復職支援(リワーク)、就労移行支援事業所の立ち上げコンサルティングなども行っている。

地域のためになる仕事がしたい

私は前職で、都内のIT企業(GMOインターネットグループのメディア会社)に勤務し、Web広告の営業やWebディレクターとして働いていました。

結婚を機に地元・静岡へUターンし、その後もしばらくはフルリモートで仕事を続けていましたが、第一子の出産をきっかけに、「このままでいいのかな」と考えるようになりました。

せっかく地元に戻ってきたのだから、もっと地域に貢献できる仕事がしたい。もっと社会貢献性の高い仕事がしたい。

そんなことを考えていた育休中に出会ったのが、株式会社LiNewの代表・井上でした。

井上から、「IT×福祉の会社を立ち上げたい」「発達障害やうつなど、働きたくても働けない人がたくさんいる」「IT人材を育成してきたノウハウを活かして、障がいのある方の可能性を広げたい」という話を聞きました。

これまでのIT業界での経験を活かせること。社会貢献性が高いこと。そして、自分で会社を経営できること。そのすべてが重なり、前職の退職を決意。第一子が9か月の時に就労移行支援事業所を立ち上げました。

実は当時は、「福祉の仕事を始める」という感覚はあまりありませんでした。事業を始めてしばらくしてから、「あ、私は福祉の世界に来たんだ」と気付いたくらいなんです。

障害か、才能か。それは職場次第。

私は自分に特別な能力があったとは思っていません。ただ、前職では仕事内容や会社の文化が自分に合っていたからこそ、楽しく働くことができ、評価もしていただけました。

その人の特性を「障害」にするか、「才能」にするかは、職場次第。

その人に合った環境があれば、力を発揮できる人はたくさんいます。だから私たちは、「就職させること」だけではなく、「その人が自分らしく活躍できる場所」を一緒に探していきたいと思っています。

ランプ浜松の事業所の様子

「これまで」を糧に、「これから」を紡ぐ

ランプ浜松のミッションは、『これまで』を糧に『これから』を紡ぐ。

利用者さんの中には、過去の出来事や経験をマイナスに捉えてしまう方も少なくありません。でも私は、どんな経験にも意味があると思っています。つらかった経験も、失敗した経験も、未来の自分を支える糧になる。

あの出来事があったから今の自分がいる。そう思える未来を、一緒につくっていきたいんです。未来が変われば、過去の意味も変わる。

「働くって楽しい」を伝えたい

私にとって働くとは、自分の時間や能力、労力を誰かに提供し、その対価として報酬をいただくことです。母からもよく、「お金を稼ぐことは楽なことではない」と教えられてきました。

でも私は、「お金を稼ぐことは楽しい」と思っています。なぜなら、お給料は自分が社会へ提供した価値への対価だからです。誰かの役に立ち、自分の力が認められ、その結果として報酬をいただく。その積み重ねが、自分自身の成長や喜びにつながると感じています。

だからこそ、利用者さんにも「働くって楽しい」と思ってもらえる支援をしたいと思っています。

ランプ浜松の卒業生との様子

卒業しても帰ってきたくなる場所

ランプ浜松には、卒業生がよく遊びに来てくれます。「近くまで来たので寄りました。」「少し時間ができたので顔を見せに来ます。」「近況を報告したくて。」そんな連絡をいただくたびに、本当に嬉しくなります。

一度利用しただけでも、その人にとってランプ浜松が「帰ってこられる場所」になっている。それは私たちが何より大切にしたいことです。

卒業生の中には、来るたびに「ランプのおかげで、本当にいい仕事に出会えました。」と伝えてくださる方もいます。そして何より感じるのは、就職した後のみなさんの表情です。目が輝いていて、本当にキラキラしている。その姿を見るたびに、この仕事をやっていて良かったと心から思います。

ランプ浜松のスタッフの様子

支援の質は、スタッフの働き方で決まる

ランプ浜松の強みは、支援力だと思っています。企業出身のスタッフが多く在籍しているため、福祉の固定概念にとらわれず、企業目線も大切にした支援ができることも特徴です。

そして、私が一番大切にしていることがあります。それは、支援員自身が楽しく働くこと。

利用者さんにとって、一番身近な「働く人」は私たちです。もし私たちが疲れた顔をしていたり、毎日つらそうに働いていたら、「働くって嫌なものなんだ」と思われてしまうかもしれません。

だからこそ、スタッフ一人ひとりが前向きに働ける環境づくりを大切にしています。制度やルールはより良いものへ改善し続け、1on1や面談も定期的に実施しています。スタッフが笑顔で働けることが、利用者さんへのより良い支援につながると信じています。

まずは、その一歩を褒めてあげてください

就労移行を探している方へ伝えたいことがあります。見学に来られただけでも、本当にすごいことなんです。まずは、その一歩を自分で褒めてあげてください。見学に来てはいけない人、場違いな人なんて、一人もいません。

もし就労移行の利用が最適でなければ、その方に合った支援機関や居場所をご紹介します。私たちは、一度関わった方とのご縁を大切にしています。だから、「相談先」のような感覚で気軽に連絡してください。電話が苦手ならLINEでも大丈夫。事業所へ行くのが不安なら、まずはご自宅からオンライン相談でも構いません。

あなたが最初の一歩を踏み出せるように、私たちが一緒にサポートします。その一歩が、未来を変えるきっかけになるかもしれません。

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